Piesport(ピースポート) – 最高のワインが生まれる地
Piesportの地 は、Bernkastel から北に17キロ(10.5 マイル)Trier から35キロ(22マイル)に位置しています。モーゼルの左岸にその郊外Old Piesport とFerres が、右岸にNiederemmel やMüstert、Reinsport があります。
私たちの農園のすぐ近く―Piesporter Goldtröpfchen 葡萄園のふもとで1985年、モーゼルで最初の、ローマ時代の葡萄絞り施設が発掘されました。
のちに、Müstert にあるモーゼル橋の近くで、他の葡萄絞り施設も発掘されました。このことから、かなり多くのワインが少なくとも3世紀から、Piesport の急勾配で栽培されているとわかります。
ローマの人々は、モーゼル地域がブドウ栽培に理想的な自然条件を有していると知っていたのです。
ローマの詩人、Ausoniusが4世紀に旅行記を書いた時、"Mosella"の"自然の舞台"を語りました。曲がりくねる川の多くの湾曲のなかでもとりわけユニークな、Piesport にある巨大なモゼールのループ(湾曲部)に触れました。
その形は巨大な劇場を長くした感じと似ていて、南に面しています。― そこは、斜面のため太陽が土壌を温めることができ、かつ、大きな川の水面からの太陽放射熱が受けられるという完璧な理想の地に位置しています。
東向きと南向きの丘が盆地のおかげで、冷たい風から守られ、唯一の微気候がある天然の温室になっています。 葡萄園の上にある森に、炎天下の夏でも水を提供できるほどの深い粘土系粘板岩の土壌があります。
Piesportのモーゼル・ループの急斜面こそが、早くからPiesportの名を広めることとなったワインを産出しました。またその魅力から、教会と貴族間の対立の火種ともなりました。
18世紀にJohannes Hau というPiesport にいた牧師は、気高いリースリング葡萄を地域の葡萄園に植えるよう取り計らいました。
1763年、地域の栽培者に、リースリングの独占的栽培を説得することに成功しました。
19世紀には、Piesportのワインは"モーゼル・リースリング"と同義語となったほど有名になりました。
現在、オリジナルのPiesport葡萄園のワインは、Goldtröpfchenや Domherr、Grafenberg、 Kreuzwingert、 Schubertslay、 Falkenberg、 Günterslayという葡萄園の名で、販売されています。
モーゼルの反対側や右岸に、平地や、なだらかな坂の、優れた粘板岩の土壌300 ヘクタール(741 エーカー)に植えられた葡萄があります。 “Piesporter Treppchen”と呼ばれる地です。
優れたワインが、その農園から生産されます。Piesport 盆地の天候条件の恩恵を受けるのです。ただ、川の左岸の、オリジナルのPiesportの斜面が生みだすワインの傑出した熟成能力やレベルには及びません。